さて、キプロスを充分楽しんだサントブラスカさんだったが、船に戻ってみると・・・・
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船に戻ると、わらわれのガレー船では大変な事態が起こっていた。二人の巡礼が死んでいたのだ。キプロス島特有のひどい熱気にやられたのである。その他の巡礼たちも、出航はしたものの、ほとんどがこの熱病に冒されていた。
私自身も例外ではなかった。船に戻った時からひどい高熱に冒され、6日間も苦しんだのである。その何日かは、全く風がなく、船の動きはにぶく、蓄えてある水まで腐りだすという状態だったのだ。
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悪いことは重なるもので、