聖地巡礼パック旅行物語(その32)=コルフ島2  目と鼻の先で起きていた悲劇

by yoshi

otorannto


ここコルフでも、今年の8月にトルコに襲撃された、南イタリアのプーリアの港町オートランドの噂でもちきりであった。
城代も大司教も、トルコ兵の半月刀で切り殺され、多くの住民が殺され、八千もの人々が、トルコ人の奴隷にされたということである。わたしがミラノに戻ってから2か月した、翌1481年の1月、オートランドのトルコ軍は引き揚げていき、大事にならずに済んだが、わたしがまだ、オートランドとは目と鼻の先にある、対岸のコルフ島の近くを旅していた当時は、トルコ軍の残虐さを口にする住民たちは、恐怖におびえているようであった。
(写真はオトラント城)


オートランドの噂って?
写真が今のオトラントです。エメラルドグリーンの海と白壁の街。ここで一体何があったのでしょうか?
1480年から1481年にかけて、オスマン帝国とナポリ王国を始めとするヨーロッパ諸国との間で、南イタリアの都市オトラントをめぐって戦闘がありました。
オトランド
1480年7月28日(サントブラスカさんが対岸のコルフに着く2か月前ですね)、70~200隻のオスマン艦隊がオトラント前面に布陣。翌日には守備隊と住民は市街地を放棄し、市の城塞に退却したが防備はお粗末なもので大砲すら一門もなかった。オスマン帝国軍は8月11日に砲撃の支援を受けながら総攻撃を敢行、オトラントは落城。
落城後の市内では徹底した略奪が行なわれ、生き残った男性市民は奴隷としてアルバニアへ送られた。オトラント大主教ら主だった聖職者たちは大聖堂で殺され、司教と守備隊長は生きたままのこぎりで両断。イスラームへの改宗を拒んだ市民800人がミネルヴァの丘(今日では殉教の丘と呼ばれる)で斬首された。ヨーロッパでも豊富な蔵書を有する図書館があるthe Monastero di San Nicholas di Casoleも破壊。
しかし、メフメト2世の死去の後、やがては軍勢の物資がつき、オスマン帝国がオトラントに増援を送ることが困難になって、オスマン軍の守備隊は壊滅し、オトラントは再びキリスト教側に戻った。(以上ウィキペディアより要約)

メフメト2世

オスマン帝国第7代皇帝メフメト2世のヨーロッパへの強い憧れから、そのヨーロッパを組み込んだ帝国建設という夢の実現のための一歩が、イタリアのオトラント征服だったのですね。

本来はオトラントなどではなくて、ローマを征服して、イスラム教を全ての価値観の中心に置き、優れたヨーロッパ文明と芸術をイスラム文明と融合させ、彼の理想とする真の世界帝国をこの世に実現させる事が彼の夢だったのですが・・・、メフメト2世は急死してしまい、結局 夢のままで終わったのでした。

 

オトラントとコルフ島
オトランド地図

イタリアの踵に当たるオトラント(青)とコルフ島(赤)は本当に目と鼻の先。
近くで起きてるオスマントルコの残虐さを知れば、それはそれは恐ろしかったと思います。

 

こんなブログもありました。
http://mond79.cocolog-nifty.com/blog/2013/08/post-913d.html
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daiseidou聖堂内にあるマルティーリ礼拝堂です。1480年にオスマン・トルコ軍の侵略で、イスラム教に改宗することを拒んだ15歳からの成人男子の遺骸が祀られています。ガラス越しに見える800人の頭蓋骨は、戦争の愚かさを訴えているようでした。—————————————————————————————————————————–

一人の為政者の愚かな野望によって、平和な罪のない人々が不条理な死に追いやられる。
戦争ほど愚かなことはないですね。

 

 

 

Comment

  1. QQ より:

    なんだか今起こって事件・・
    イスラム国と称するテロ集団の
    行動を思い起こされるシーンですね!

    恐ろしい・・・

  2. yoshi より:

    報復の連鎖になって、戦争にならなければいいけど・・・。
    そうなったら日本だって巻き込まれずにはいないし・・・。

    雲行きが怪しくなってきて、ホントに恐ろしい・・・・・

  3. 権兵衛 より:

    慶応大教授の金子さんという方が、今までとは形の違う世界戦争の様相を呈しているって言ってますね。
    近くは米合衆国、古くはヨーロッパ列強がやってしまったことが、今にして付けを払うかっこになってますね。日本も巻き込まれてる。

  4. yoshi より:

    安倍さん、簡単にそんなこと言っちゃっていいのですか?・・・・って、ハラハラしてしまいます。

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