閑話休題=クレタ、そして、キプロス

by mizjiee

120px-OrteliusWorldMap

 前掲のコルフ島、島ではないが、モドーネ、コローネ、クレタ島、キプロス島。
 これらは、ベネチュアが、本国から、点々とつらなる、寄港拠点、海軍基地として、領有、死守することにこだわったところ。
 ベネチュアの立国の基盤は、東方との交易。 これを成り立たせるには、これらの拠点が必要不可欠なのだ。
 ベネチュアは、戦勝しても、広大な領土を求めることよりも、拠点となる島の確保を求めた。
 広大な領土保有、占領は、人口の少ないベネチュアには、負担が多すぎて無理。
 少ない人数と海軍力で、守りぬける海に囲まれた島のような場所を求めたのだ。

 対して、トルコ帝国は、スルタンの一声で、ベネチュアの全人口に匹敵する兵士を動員できる陸軍国。
 交易の相手国でもあり、宿敵でもあったトルコとの対決で、少人数と海軍で、大勢の人数を贅沢につぎ込んでくる陸軍大国と向き合わざる得なかったベネチュアの男たち。=外交も含め、手練手管、やれることは何でもやった。

 クレタは、西暦1204年の第4次十字軍の時、以来、ベネチュアに領有されている。
 キリスト教国・十字軍が、キリスト教国・ビザンチン帝国を攻めると云うわけわからん、第4次十字軍。
=ベネチュアは、これを利用して、国力を飛躍させた。
 サント・ブラスカさんの船が寄港したのは、クレタの中心都市、イラクリオン、ベネチュア領有時はカンディアと呼ばれていた。
 ミノア文明(クレタ文明)の代表的な遺跡である
クノッソス宮殿は、市街の約5キロ南東に位置する。
 クレタは、高品質のオリーブオイルの産出地ですね。
 聖路加の日野原さん、毎日、このオリーブオイルを飲んで、元気イッパイとか。
 患者よ、がんと闘うな」の近藤誠さん、「100才過ぎても、元気な医者がいて、まわりが困っているみたいですね。」と笑ってましたが。

 キプロスは、このサント・ブラスカさん参加の聖地巡礼の西暦1480年は、ベネチュアが支配しているとはいえ、キプロス王国の領土であった。
ベネチュアが手練手管を弄して、キプロスのベネチュア併合の計が進行中の時。

 そのあらましは(以下は、塩野七生さんの「ルネッサンスの女たち、第4章による)
 トルコの勢力がキプロスに、迫り来る危機を感じたキプロス王国は、助けをベネチュアに求めた。
 ベネチュアは、自国の貴族の美しい娘を、ベネチュア共和国の養女として、キプロス王のお妃にと送り出す。
 ところが、1年後に、この王様が突然死。 待ってました、とばかりに、ベネチュアから、王妃の摂政団を送り込む。
 なんじゃかんじゃ、とやりながら、キプロス王国を、結局は、併合してしまう。
 戦争をセず、兵を失うことなく、国を盗っちゃった」てことね。

我が国は、古来、海に隔てられ、あまり、こんな目にあわず呑気にやってこれたが。
 陸続きで、多くの国、民族がひしめき合いながら、過ごしてきた国々。
 個人としては、いい人で、信頼できても、それぞれの国の国益となると、何をやりだすか、わからない。
 北方領土、尖閣諸島、竹島、或いは、北朝鮮による拉致問題。
 すべて、我が方に正義があり、彼らのやり方は、許されない」と息巻いても、元はいえば、国際政治の過酷さの認識に、甘く、あまりに呑気、ウスラぼんやり」が招いた結果。
 我々は、解決に軍事力が使えないのだから、細心の注意を怠ることなく、軍事力にかわるあらゆる手練手管を駆使して備えていかなくては、ダメなんだよね。
 北に向かって、北方領土を返せ!」って、拳を突き上げても、あまり、効果はないと思うのだがね。
 今回のクリミア半島、併合」 やっぱりね!」って感じだね。

Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>